DIY初心者の自分は電動カンナを選ぶのにかなり迷いました。この記事には、その経験を元に電動カンナの選び方について書いてあります。
更に、DIY初心者が初めて電動カンナを購入し、使った感想も書いてあります。
使ったことがないものをどのように選ぶか?
DIY初心者が電動カンナなど電動工具を初めて買うときは結構迷うと思います。自分もかなり迷いました。安い買いものはないですし、Amazonのレビューをむさぼり読んだ方も多いのでは?
以下では電動カンナなど、電動工具の自分の選び方を書きました。少しでも参考になるとうれしいです。
使ってみる
DIY初心者が電動工具を選ぶのにはかなり迷うと思います。何でかと言うと単純な話で、使ったことがないから。これの対処法としては使ってみるのが一番だと思います。
自分は実際に購入して、使った後で気が付きました。
実際に電動カンナを使った後でAmazonのレビューを読むと、書いてあることについての理解が全然違うと思います。
知り合いの人が電動カンナを持っていればそれを貸してもらって使ってみたり、ホームセンターでもレンタルしているのでそれを利用してみてもいいと思います。
実際に使ってみることで電動カンナはどういうものか体感できます。
自分の気になっている機種を借りることができればベストだと思います。
Amazonのレビュー参考にして購入する機種を選択
上に書いたように電動カンナを実際に使ってみるとどのようなものかよくわかります。その上でAmazonのレビュー参考にして購入する機種を選択すればいいと思います。
以下、Amazonレビューを利用した自分の電動工具の選び方を書きます。
ポイントは
・ その電動工具の根本的な使用目的をはっきりさせておく
・ 総合評価の星が4つ以上でレビューの数が100以上のものは購入候補
・ 購入価格の一応の上限を決めておく
の3点です。
たとえば電動カンナを購入するとき何のために使うかはっきりさせておきます。電動カンナの使用目的は材の表面を平らに滑らかに削ることです。最低限これを満たす機種を選びます。
総合評価が高い方がいいものである可能性は高くなります。でもレビューの数が「5」とか絶対数が少ないと個人の感想の域にとどまってしまう可能性が高いのでレビューの絶対数がある程度あるものを選べびます。
さらに購入価格の上限を決めておきます(お金に余裕のある人は高いものを買ってしまうのが外れを引かない方法かもしれません)。
以下では自分が「Kyocera ML-83S」を選ぶ過程を具体的に書いています。電動カンナだけでなく他の電動工具を選ぶ時にも使える方法だと思います。
Amazonレビューを利用した自分の電動カンナの選び方
Amazonの検索窓に「電動カンナ」と入れ検索します。
並べ替えをして「価格の安い順番」にします。できるだけ安い電動カンナを購入したいので。
・ 総合評価の星が4つ以上でレビューの数が100以上のものを探します。
見ていくと「高儀 EARTH MAN 替刃式 電気かんな 82mm PLA-110A」は総合評価が星4つでレビューも781と十分な数があるので検討するに値します。これをクリックします。
レビューの詳細を見て買うに値するか検討します。
星一つのレビューを読みます。 何でかというと商品に致命的な欠陥がある場合ここにレビューが書き込まれるからです。逆に言うと星一つに書き込まれるレビューが致命的な欠陥でない場合その商品は購入しても大丈夫な可能性が高くなります。
読んでいってみます。
台座が水平になってないと書いてあります。電動カンナは材を平らに削るものなので台座が水平でないと平らに削れそうもありませんね。これは致命的な欠陥でしょう。
さらに別のレビューです。平らに削れないと書いてあります。これも致命的な欠陥です。
全部のレビューについてやっていると時間がないのでこの辺でやめますが、星一つのレビューには商品の性能自体についての致命的な欠陥について書いてある場合があることは記憶に留めておいてください。
この商品「高儀 EARTH MAN 替刃式 電気かんな 82mm PLA-110A」は電動カンナとして平らに削れないという致命的な欠陥がありそうなので買う選択肢から外しました。
では別の電動カンナを探します。次に総合評価の星が4つ以上である程度の数のレビューがあるのはKyocera ML-83Sです。
同様にレビューの星一つを見てみます。Kyocera ML-83Sの星一つのレビューは以下の2つです。
二人とも「うるさい」と書いてあります。自分も実際に使ってみましたが確かにうるさいです。特に厚く削るときはうるさいです。
うるさいのも問題ですが電動カンナとしての性能、平らに削ることに関しては欠陥があると書いてないのでよさそうです。
2つしかレビューがないので星2つのレビューを見てみます。
ここでも「うるさい」とか「削りカスの量が半端でない」ということは書いてありますがうまく削れないというレビューはないので電動カンナとして最低限の仕事はするのではないかと想像しました。
値段も手ごろだしということでKyocera ML-83Sを購入しました。
DIY初心者が初めて電動カンナを使ってみた
DIY初心者が初めて電動カンナを使ってみました。
カンナ掛け台
電動カンナで材の表面を削るにはカンナ掛けをする台が必要です。電動工具には目がいっても作業台については意外とおろそかになりがちなので注意が必要です。
電動カンナの購入を検討されている方は作業台についても考えておくと、いざ作業の段になって慌てなくても済みます。
自分は手カンナを使うときは下の広告のような折りたたみ式の作業台を使っていました。
今回削る材は杉の野地板で、長さが1800ミリほどあります。作業台の幅は600ミリほどなので野地板を載せるにはかなり小さいです。
今回は以前作った作業台に合板を何かに使った残り(大きいですが)をクランプで留めてカンナかけの台にしました。
合板を二箇所、作業台にクランプで固定して簡易カンナ台を作成しました。
合板の端に野地板がズレていかないように木切れをネジで固定しました。
ネジで2か所留めました。電動カンナが木切れを削っても刃がネジにあたらないようにネジの頭を1ミリ以上木切れに埋め込むようにしています。
実際にカンナ掛けしてみる
削る材は杉の野地板です。完全に乾いてないです。触ると湿っぽい。
カンナを箱から出す
Kyocera ML-83Sはアマゾンで購入しました。開封についてもレビューします。では箱を開けていきます。
電動カンナの箱はかなり小さいです。Amazonの箱の一部がつぶれていましたがそのせいですね。
箱の端が破れています。中の商品は大丈夫かと少し心配になりました。
フタを開けます。
電動カンナです。新品できれいです。問題なさそうです。
付属品を確認しました。
アルミの台座もピカピカできれいです。自分のところに届いたもののロゴは「RYOBI」でした。
説明書にカンナ刃のガタがないか確認するよう書いてあるので、六角レンチで締めました。きちっとしていてボルトは回りませんでした。
切削のための設定
準備が整ったので切削のための設定をします。切り込みの深さを調整します。
本体前部にあるダイヤルで調整します。とりあえず0.1ミリに設定しました。
これで削れるようです。
握りの前部にスイッチがついています。スイッチを握っている間だけ電動カンナの刃が回転します。
集塵ホースを取り付ける
電動カンナに集塵用のホースを取り付けました。専用のホースでなくて洗濯機の排水ホースです。
集塵袋は45リットルのごみ袋です。ホースは養生テープで電動カンナに固定します。
ホースのゴムが広くなっているほうの端を電動カンナの集塵ノズルに差し込もうとしましたが
うまくいかないので反対側を狭くなっている端をノズルに差し込みました。
養生テープで固定しました。
切りくずを集めるごみ袋にホースの端を入れて適当に針金で固定しました。
電動カンナで削ってみる
初めての電動カンナの使用です。説明書に書いてある通りに使用していきます。
材の端に電動カンナを置いて端からカンナ刃を2,3cm離した状態でスイッチを入れます。回転が一定になったら定番と材が密着するように水平に推し進めますと書いてあります。
その通りにやってみます。
刃が回転する音を初めて聞きました。これだけで何かうれしいです。 おっかなびっくり少し動かしました。
初めての電動カンナで削った状態です。こんな感じで削れるんだと素直に感動。
集塵システムもうまく稼働しています。
初めて野地板の端から端まで電動カンナを動かしました。下の方の白く輝いているのがカンナを掛けた跡です。コードを踏まないように注意しながら電動カンナの使い方を手探りしている状態です。
さらにもう1列カンナを滑られせました。削れてない部分もあります。野地板がへぞっているせいだと思いました。
カンナ掛けを続けるとこんな感じでおがくずが袋へ貯まっていきました。
電動カンナ全くの初心者が野地板の1面を一通りカンナ掛けした状態。だいたい削れていますが削れてない箇所もあります。
うまく削れないので説明書をよく見てみます。0.7ミリくらいで粗削りをしてから0.2ミリくらいで仕上げをするときれいに削れると書いてあります。うまく削れなかったのは最初から0.1ミリで削ったからのようです。
0.7で粗削りと書いてあるのでその通りに設定して削ってみます。
0.1の時よりきれいに削れるようになりました。材下部の輝いている帯が削ったところ。
ホースですが何回も外れるので反対側の広くなっている端をノズルに入れました。気温が高くなってきてゴムが柔らかくなっていたのでうまく嵌りました。
一面を0.7ミリで削った状態。0.1ミリ時よりきれいに削れています。
0.7で粗削りをしてから0.1で仕上げるようにして野地板をカンナ掛けしていきました。電動カンナの扱いにも徐々に慣れていきました。
最初に削った1枚と5枚目の比較。上が5枚目。5枚目の方がきれいに削れているように見えます。
野地板の両面を5枚カンナ掛けしたおがくず。45リットルのごみ袋です。思った以上におがくずがでます。
初めて電動カンナを使っての感想
思った以上に音がうるさい。とくに厚く削るほどうるさくなる。耳栓は必須です。
洗濯ホースをつないだ集塵装置はそれなりに働くが、集塵されないおがくずが作業台の上にあふれる。作業台上を掃く小さい箒も必須です。
実際に電動カンナを動かしているうちにコツがつかめてきました。実際にやってみることが大事。
手カンナよりは時間がかからないが、材の表面は手カンナほどきれいにならない。
以上のような感想です。うるさくてもいい、材の表面はある程度きれいになればいいという方は電動カンナでカンナ掛けをすると時間を節約できておすすめです。