和風の座卓を日曜大工の作業台に改造した

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この記事は和風の座卓を日曜大工用の作業台に改造した記録です。

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記事の概要

座卓の脚を付け替えて補強材でぐらぐらしないように固定した作業台です。

元の座卓の脚の長さは300ミリ程度。これを900ミリのツーバイ材の脚に変更しています。

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和風の座卓

こんな座卓を改造した

以下の画像のような和風の座卓を作業台に改造していきます。

下の画像は座卓の天板の裏側を見たところです。

天板は一枚板ではなく表面がメラミン樹脂で中が空洞。天板の底部は木材チップを圧縮して固めたようなものなので少し力を加えると簡単に穴が開いてしまいます。

開いている穴はクランプを挟んだときに生じたものなどです(改造前から作業台として使っていました)。

座卓の脚がねじ込まれていたネジ穴。

ここにツーバイ材の長い脚を取り付けます。

座卓の大きさは

幅:1200ミリ
奥行:750ミリ
高さ:320ミリ

作業台の天板の広さとしては十分です。

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脚にネジを埋め込むには

座卓のネジ穴にツーバイ材の脚(以下脚と省略)をねじ込むには脚にボルトを埋め込む必要があります。

頭の無いネジ山だけの普通のボルトを脚にねじ込んでもうまく固定されません。

ボルトを材に埋め込んで固定するためにはハンガーボルトを使います。

ハンガーボルトはボルトの半分がタッピングのネジ山、残りの半分がネジ山になっているボルトです。

タッピング部分を脚にねじ込むとボルトが固定されます。

この座卓の天板のネジ穴のサイズに合わせてW5/16というネジ山のものを買ってきました。

このハンガーボルトの全長は63ミリでネジ部は30ミリ程度です。

脚にするツーバイ材

2×4(ツーバイフォー)(38ミリ×89ミリ)の6フィート(約1830ミリ)を2本買ってきました。

これを900ミリに切断して脚として使用します。

脚の長さはどのくらいがいいかわからないので使ってから調整しようと思っています。

長めにしてあります。

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脚にハンガーボルトを埋め込んでいく

ハンガーボルトを埋め込む位置を決めるために脚の断面に対角線を鉛筆で引きました。

ワークベンチに脚を固定してハンガーボルトを埋め込む穴を開けていきます。

穴を(できるだけ)垂直に開けるためにドリルガイド(そのために自作した。簡易なもの)を使います。 精度は微妙ですがフリーハンドよりはいいので使っています。

ハンガーボルトの下穴の大きさは書いてなかったのでとりあえず6ミリの穴を開けました。

ハンガーボルトのタッピング部の谷の部分の径は6.3ミリくらいだったので。

自作ドリルガイドに6ミリのスペーサーを装着しました。

脚の上にドリルガイドを固定してドリルで穴を開けていきます。 

穴を開けました。対角線の交点から若干ずれてしまっています。

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ハンガーボルトを脚に埋め込む

脚に開けた下穴にハンガーボルトを埋め込んでいきます。

ハンガーボルトを埋め込むには以下のようにします。

ネジ部に合うナットを2つ使用します。

下の画像のように2つのナットを上下から締めていきます。上のナットは下へ向かって締め、下のナットは上に向かって締めていきます。

ナットがぶつかったらレンチを使ってそれぞれのナットを逆方向に締めると固く締めつけあいます。 その状態で上のナットだけを回すことでハンガーボルトを材にねじ込んでいくことができます。

ではハンガーボルトを脚にねじ込んでいきます。

タッピング部を半分くらいねじ込んだところです。下穴6ミリでちょうどいいようです。緩いことは全くなく簡単には抜けそうもないくらいしっかり固定されていくのがわかります。

タッピング部を全部ねじ込んだところです。 脚にハンガーボルトがしっかり固定された状態になっています。

ナットを外した状態。

同様にして他の3本の脚にもハンガーボルトを埋め込みました。

追記

上記のようにしてハンガーボルトを脚に固定しました。

しかし天板と脚の着脱を何回かしたところハンガーボルトが緩んだ脚が出現してしまいました。

下穴のサイズを検討して改めてハンガーボルトを埋め込みなおしました。

以下の記事ではハンガーボルトをできるだけ固定するような下穴のサイズについて検討したことが書いてあります。

結局下穴は小さいものを開けハンガーボルトを脚に固定しました。詳しくは上に記事をご覧ください。

脚を座卓のネジ穴にねじ込む

4本の脚にハンガーボルトを埋め込むことができました。

ハンガーボルトのテストも兼ね座卓の天板裏側のネジ穴に脚をねじ込んでいきます。

脚を途中までねじ込んだ状態。ハンガーボルトが緩むこともなくネジ部をネジ穴にねじ込んでいくことができています。

天板に4本の脚をねじ込める限界までねじ込んだ状態です。脚の向きがバラバラです。

作業台を起こしました。和風の座卓の印象が薄れ作業台風に見えます。

この状態で天板に力を加えるとぐらぐらします。

このままでは作業台としては使えません。ぐらぐらをなくすように補強材をビスなどで固定していきます。

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補強材を使ってぐらぐらをなくす

補強材として1×4(ワンバイフォー)(19ミリ×89ミリ)6フィートを使いました。

棚の制作に使用するために以前に購入していたものです。

600ミリ(だと思う)に切断済みの材は長さがちょうどいいのでそのまま使用しました。

作業台は組み立て式にしようとした

作業台は組み立て式(使わないときは分解してスペースを確保する目的)にしました。

そのために補強材の着脱を繰り返しできるようにボルトとナットで固定するようにしようとしました(結果的には大半をビスで固定することになりました)。

ナットを材に埋め込んで固定するには鬼目ナットを使う

繰り返しの着脱のためにはナットを材に埋め込む必要があります(ボルトを材に貫通させない場合)。

埋め込んで固定するためのナットとして鬼目ナットがあります。

鬼目ナットは下の画像のようにナットの外側に鬼の金棒のようなタッピングのネジ山がついています。

下穴を空け、鬼目ナットをねじ込むことでそれを固定することができます。

埋め込んだ鬼目ナットにボルトを装着すれば繰り返し組み立てと分解ができます。

補強材の位置を決める

補強材の位置を決めるために脚のこちらを向いている面が平行になるように揃えます。

補強材を天板、2本の脚にできるだけ密着するように位置させました。

クランプで固定できるといいのですが、クランプが小さいく噛むことができないので、ガムテープを使って板を固定しています。

補強材に穴を開けた

この鬼目ナットの下穴サイズはパッケージによると11.2ミリ程度。11ミリのドリル刃は持ってないので10ミリで代用しました。

上のように補強材をガムテープで固定した状態で、内径10ミリの穴をあけました。 

この段階では補強材には穴が貫通していますが脚には穴が完全には開いていません。

脚にはドリルの刃の跡がついているのでそれを目安に再度脚だけに穴を開けます。

脚に穴を開けた状態。上の穴は位置を間違えたので少し大きくなってしまっています。

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鬼目ナットを六角レンチで脚にねじ込んで埋める

脚に下穴を空けたの鬼目ナットをねじ込んで埋めていきます。

鬼目ナットは六角レンチを使って脚にねじ込んでいきます。

この鬼目ナットに合う六角レンチのサイズは8です。

下の画像のように鬼目ナットにレンチを装着して材にねじ込んでいきます。

では脚にねじ込んでいきます。 

ねじ込み終わった状態です。 

もう一つの穴にも鬼目ナットをねじ込んでいきます。

下穴(10ミリ)が小さいのか材が不自然に盛り上がっています。

ねじ込んでいる最中にメキメキと気になる音も聞こえます。

下穴はパッケージに書いてある通り11ミリの方がいいと思います。

2つの鬼目ナットが脚に装着されました。

脚に鬼目ナットを埋め込むことができたので、脚を天板裏面のネジ穴に装着して補強材を取り付けていきます。

補強材を脚に固定する

下の画像のように補強材を間に挟んでボルトを鬼目ナットにネジ入れていきます。

脚と補強材をボルトで固定しました。これだけで剛性がアップした印象があります。

鬼目ナットの不足箇所はタッピングビスで代用した

鬼目ナット2つしか入手できなかったので後の部分はタッピングビスで代用しました。

ビスのサイズは4.2ミリ×42ミリ。3ミリの下穴を開けた後でねじ込みました。

ドリルで3ミリ径の穴を開けた状態。穴の深さはビスの全長と同じくらいの40ミリ(目見当)

タッピングビスをねじ込んだ後です。補強材で固定した脚だけぐらぐらが少なくなっているのがわかります。

他の脚にも補強材を取り付けていきます。

補強材を更に取り付ける

脚と脚の間の長さに合わせてツーバイ材を切って補強材にします。鉛筆で切る位置に印を付けました。

鉛筆で付けた印に合わせてスコヤで垂直な線を引きます。

この作業台の改造に当たってスコヤを購入したのですがさしがねよりも垂直な線が簡単に引けてすごく便利です。おすすめです。

切断の線を引いたのでのこぎりガイドをあてがいながらのこぎりで切っていきます。

所定の長さに切断後、補強材あてがってみたところ。ぴったりのサイズです。

他のボルトと干渉しない位置にビスをねじ込む

ボルトと干渉しない位置にタッピングビスをねじ込んでいきます。

ボルトは脚に20ミリほど入っているのでそれよりも右にタッピングをねじ込んでいきます。 

材の端から水平方向に45ミリ。上下の端から垂直方向に20ミリの位置に穴を開けることにしました。

3ミリ径の下穴をあけました。

補強材を天板、脚にできるだけ密着するような位置に調整してからクランプで固定しました。

補強材の穴をなぞるようにドリルの刃を入れてそのまま脚にも下穴をあけていきます。 

下穴を空けたのでタッピングビスをねじ込みます。下の画像はタッピングビスを少しねじ込んだ状態。

タッピングビスを完全にねじ込んだ状態。

同様にして他の脚にも補強材を取り付けていきます。

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作業台の完成

下の画像は全部の脚に補強材を取り付け終わった状態です。

ぐらつきもほとんどなく作業台として使えるようになりました。 

作業台の完成です。

別の角度から

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まとめ

タッピングビスを使用して補強材を固定していますが組み立て、分解はできています。

ただ、組み立て、分解に時間がかかります。

トルクのある電動ドライバーがあればそれを使えばいいのですが、ないので手でドライバーを回してビスの着脱をしています。

また、10個以上のビスを結構な力で人力でねじ込むので腕が疲れます。


上にも書きましたがボルトを使わずともビスの使用で作業台のぐらつき防止には問題がないこともわかりました。

脚の長さは使いながらおいおい調整していきたいと思います。

この記事は以上です。

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