ローリータンクに水栓(蛇口)を取り付ける方法

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この記事ではローリータンクに水栓(蛇口)を取り付ける方法について説明しています。

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使用しているローリータンクと水栓(蛇口)

購入したローリータンクはコダマ樹脂工業のローリータンク LT-300(300リットル)です。

取り付けた水栓はSANEI 自在水栓 パイプ長さ170mm A10J-13です。注ぎ口のリーチが長いタイプです。リーチは17cmです。水栓の下にバケツを置いて水を入れるときに便利だと思って購入しました。

水栓を取り付ける位置

タンク真正面のこの位置に取り付けていきます。

この位置にしたのは使いやすそうだったからです。タンク下部につけた方が水栓から出る水の勢いが強くなると思いますが。

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タンクに穴を開けていく

どんなドリル刃を使うか?

ではタンクに穴を開けていきます。 水栓取り付け口ネジ部の外径より小さい穴を開けていきます。

ホームセンターの売り場で水栓のネジ部の外径を計ったら(売り場にあったステンレスの定規を使わせてもらった)22mmくらいに見えました。

なので以下のようなボアビット(座ぐりドリル)刃を購入しました。 

帰宅後、自宅で水栓のネジ部をノギスで計測したところ外径は20.6mm。22mmでは大きすぎるので小さいサイズのドリル刃を探しにホームセンターへ戻りました。

売り場で以下の画像のようなドリル刃を見つけました。

開けられる穴のサイズが変更できるので便利と思い購入しました。

後でわかったのですがこれはステンレス用スパイラルドリルでした。薄い鉄板やアルミ板にも穴を開けられるドリル刃のようです。 

もちろんローリータンクの樹脂にも使用できますが蚊取り線香の代わりにバルサンを使うようなもので

ハイスペックすぎる刃を購入してしまいました。3000円くらいしました。

ローリータンクに穴を開けるのにスパイラルドリル刃は必要ありません。

アマゾンでよさそうな刃はないかと探したところ以下のようなものが見つかりました。

ステップドリルというもので形状はスパイラルドリルに似ていますが、タケノコ状のドリル部の抉れ方が異なっています(スパイラルドリルは螺旋状にえぐれている)。

ローリータンクに穴を開けるにはこちらのドリル刃で十分だと思います。

穴を開けていく

ローリータンクに目印をつけてから穴を開けていきました。

ローリータンクの内側に削りかすが散らばらないようにガムテープで囲いをしました。

電動ドリルにスパイラルドリル刃をセットし穴を開けていきます。 

以下の画像は穴を少し開けたところです。まだスパイラルドリルのスパイラル部分で削ってないので細かい削りカスが出ています。

スパイラル部分で削るようになると以下の画像のように削りカスが螺旋状になります。

穴を開けるときの最大の注意ポイント

穴が水栓のネジ部外径よりも大きくなってしまうことが一番問題です。

そうならないように水栓の取り付け口を何回も穴にあてがって様子を見ながら穴を大きくしていきます。

なんとか取り付け口が嵌る大きさになったので削りカスを取ります。

スパイラルドリルで穴を開けることの欠点は上の画像のように削りカスがバリになってしまうことです。

バリはやすりでひっかくと簡単に取れました。 

水栓の取り付け口をねじ込んで穴にネジの溝を切る

上にも書いたように樹脂は柔らかいので水栓をねじ込んでいくことで穴にネジの溝を切ることができます。 

少しねじ込んだところ(タンクの内側から)

ネジの溝が切れました。

水栓をタンクにねじ込む

タンクの樹脂は柔らかく弾力性があり水栓をそのままねじ込んだだけでも(多分)水漏れしないと思いますが念のために水道用シールテープを巻きました。

シールテープは2巻きしました。

タンクの穴にねじ込んでいきます。 

水栓をいっぱいまでねじ込んで完成です。

タンクの内側にはネジ部はこのくらい出ています。

取り付け完了しました。試しに水栓のハンドルを回してみました。 水栓全体が少しぐらぐらと動きます。

タンクに穴を開けて水栓の取り付け部でネジを切っているので水栓はぴったりと穴にはまっていて水漏れはありません。

ただ、柔らかい樹脂に金属製の水栓を取り付けているので何百回?も使用しているうちに穴が大きくなっていき水漏れの心配もあります(樹脂は弾力があるので大丈夫だと思うが長期間の使用はそれなりのダメージを与えるのでは?)。

ということで水栓のハンドルを回したときにぐらぐらしないようにすることと穴が多少大きくなっても水漏れしないようにと対策を取りました。

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ローリータンクの穴にかかる負担を減らす

ここまではローリータンクに穴を開けて水栓をねじ込んだだけです。

長期間使用できるように水栓をナットでタンクに固定することにしました。水栓とナットの間にはパッキンとワッシャーをかませます。

水栓のネジ山の規格 

この水栓(SANEI 自在水栓 パイプ長さ170mm A10J-13)の取り付けネジ部のネジ山の規格は「PJ1/2」です。

「カクダイ 立水栓取付ワッシャ 9020」(補修セット)のナットが「PJ1/2」に適合しました。

ナットが大きいのでモンキーレンチを使った

ナットの幅は25mmでした。

家にある最大のレンチにも嵌らなかったためモンキーレンチを使用しました。

パッキン

補修セットにもパッキンは入っていますが内径が水栓取り付け部の外径より(結構)大きいように見えたのでそれとは別のパッキンも買ってきました。

水栓の取り付け部の外径が20.6mmなのでパッキンは内径20mmが欲しかったのですがホームセンターになかったので19mmを買ってきました。 

19mmパッキンを実際に水栓にはめてみました。

水栓取り付け部の外径が20.6mmに対して内径19mmは少しきついです。下の画像のようにパッキンが歪んでいます。  

奥まで入れてしまえばパッキンが波打つことなくなんとか収まりました(20mmがあればそれを使ったほうがいいと思います)。

補修セットに入っているパッキン

補修セットのパッキンは内径21mmでした。

19mmのパッキンと比較しても大きさが違うのがわかります。

パッキン、ワッシャーなどの挟み方

以下の画像のようにして水栓を固定していきます。 左から19mmパッキン 、(タンク)、21mmパッキン、ワッシャー、 ナット。 

21mmのパッキンを使っているのはネジ部に簡単に嵌るからです(19mmを使うと上に書いた通り波打ってしまう)。

19mmパッキンを入れてからシールテープを2巻しました。タンクの穴にねじ込んでいきます。

上の画像のシールテープが少しほつれているのがわかります。シールテープを巻く方向を間違えました。再度巻きなおしてねじ込んでいきました。

パッキンがつぶれて薄くなるくらいまでねじ込みました。

タンクの内側の水栓取り付け部にもパッキン、ワッシャーを入れてネジで固定していきます。

モンキーレンチでネジを締めていきました。あまり固く締めすぎるのも部品の劣化につながるかと思いマックスまでは締めていません。指でナットを回しても回らないくらいには締めてあります。 

取付完了です。 水栓をねじ込んだだけの時と比べるとハンドルを回してもぐらぐらしにくくなりました(少しはぐらつく)。

タンクの穴にかかるダメージも減っていると思います。長持ちしそうです(わからないけど)。

これで使用していきたいと思います。 

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取り付けた水栓から出る水の流量

実際に取り付けてみてわかったのですが、この位置に取り付けた水栓から出る流量はmaxで7リットル/分くらいです。

15リットルのバケツをいっぱいにするのに2分20秒くらいかかります。

手洗いには問題のない流量ですがバケツに水をくむには少し頼りない流量です(この水栓の内径は12mmくらいだと思います。計測し忘れました。)

この取り付け位置で流量を増やすためには内径の大きなPVCボールバルブなどを水栓の代わりに取り付けるといいと思います。

この記事は以上です。

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