デッドスペースの大きさに合わせて家にあった杉の野地板で本棚を作りました。
こういう感じの本棚を作った
(上の立体画像を作成したのはcaDIY3Dというdiy設計ソフトです)
本棚? 本棚!
本棚と呼ぶには若干語弊があるかもしれません。棚の内部に棚板(仕切り板)を入れてないので本箱かもしれません。
棚板を入れてないのは積読専用の本棚だからです。
できるだけたくさんの本を積んでおけるように棚板はつけませんでした。こんな感じ。
材料
家にあった2種類の杉の野地板を使いました。
サイズは1820×176×12 と 1820×116×12 です。(単位ミリ)
木取り図は以下のようになります。
幅の広い野地板を1枚、狭い野地板を2枚使いました。
棚のサイズ
デッドスペースにあわせ以下のようなサイズになりました。(単位ミリ)
高さ : 480
幅 : 324
奥行 : 306
上の画像のような棚なので合板を使えばもっと簡単にできたと思います。家にあった野地板を利用したので複雑な構造になってしまいました。
奥行300ミリ以上を実現するために下の画像のように幅の異なる野地板を互い違いになるように組み合わせています。
実際の作成過程
カット加工
野地板のカットする場面は撮影するのを忘れました。
ワークベンチに野地板を挟んでカットしました。
表面加工
カットの前にも表面加工としてカンナを掛けたのですが板自体が反っていてうまくカンナが掛からなかったものもあったのでカットの後にもう一度カンナを掛けました。
野地板は表面加工がされてないのでカンナ掛けややすり掛けは必須です。
カットした板をカンナと紙やすり(120番)で表面加工しました。ワークベンチに板材をはさみ、紙やすりで適当な端材をくるんでそれで磨きました。
カンナで削った前後の画像です。 少しきれいになっているのがわかります。
前
後
組み立て
板を表面加工して滑らかにしたので組み立てていきます。
自分のカット自体も正確でなく、しかも板自体が反っています。
ひとつづつパーツをネジで固定しながら組み立てていったのですが、板がうまく合わない箇所が続出しました。(下の画像のような感じで組み立てようとした)
うまくいかないので次のようにして組み立てました。
立体になるように板材を組み合わせ、位置が決まったらガムテープで止めていきます。
全部の板をガムテープで固定して棚の形になったら、その状態のままネジで固定していきます。
ドリル ねじ止め
ネジで固定していきます。これも家にあったものを使用しました。
ネジを締めていくとひび割れてしまいました。(ちょっとわかりづらい)
なので穴を開けてからネジで固定することにしました。
ネジの直径より少し小さい穴を開けました。
ドリルドライバーはカインズの最廉価版です。2500円くらいだったと思います。杉野地板はかなり柔らかい材なのでこの最廉価版(あまりパワーはない)で十分ネジ締めもできます。
ガムテープの上からドリルで穴を開けていきます。
その穴にネジを入れ締めていきます。
途中でネジが足りなくなったので別の種類のネジも使いました。
棚を何回か組み立て、分解を繰り返した(分解して後でやすり掛けを再度しました)らこのネジを使ったところの穴が緩くなってしまいました。
このネジは他のネジ(この棚の作成に使った)に比べるとネジの溝間か狭く、またネジ部(ネジの溝の部分)が先端から頭部までついています。ネジ部がやすりの効果を発揮してしまったようです。
このネジも足りなくなってしまったのでまた別のネジを使いました。この棚には合計で5種類のネジを使用しています。
他の材との兼ね合いがあるので一つのネジを完全に締めて次のネジを締めるのでなく様子を見ながら複数のネジを少しずつ締めていきました。
ネジを完全に締めてしまうとガムテープをうまく剥がせないのでネジを少し浮かせた状態でガムテープをはがしました。材にガムテープが残ることなくきれいにはがせました。
本棚完成
ネジを全部締め終わり本棚が完成しました。
背面上部から撮影。
木目がきれいです。
複雑な構造になってしまいましたが本棚としての剛性は十分にあります。踏み台に使えそうなくらい丈夫です(本当に使ったら壊れるかも)。
本棚を作っての感想
- カットの加工精度は低く、材自体が反っているにも関わらず思っていたよりいい棚ができました。杉野地板の柔らかさが技術の未熟さをカバーしてくれました。
- この棚作りで一番時間がかかったのは表面加工です。サンダーや電動カンナなど電動工具を使ったほうが時間を短縮できると思います。
この記事は以上です。