非破壊スキャナーが欲しかったのですが、価格が高いのでスマホとスマホスタンドなどを使って 非破壊スキャナーを作ってみました。
下の非破壊スキャナーが12700円。構造は本を広げた上からカメラで撮影するという単純のもの(もちろんスキャンしやすくなるような機能はついていると思いますが)。なので本の真上にカメラを固定し、撮影できれば非破壊スキャナが出来てしまいます。
この非破壊スキャナーのカメラは500万画素なので最近のスマホに搭載されているカメラの方が画素数は多いでしょう(自分のスマホのカメラの画素は1600万です)。それなら高性能なカメラが搭載されているスマホで非破壊スキャナーを作ってしまおうというわけです。
非破壊スキャナを作るにあたってクリアーしておく最低限の条件
この2点がクリアーできればスマホが非破壊スキャナになります。
・ 本のページがめくれてこないように両手で抑えた状態で撮影できること
・ 本の真上(の適切な位置)にスマホを固定できること
両手で押さえて撮影するためにリモートシャッターを使う
通常スマホのカメラで撮影するにはスマホ画面を指でタップする必要があります。スマホを非破壊スキャナの様に使うときは本のページがめくれてこないように両手で押さえる必要があるのでその状態ではスマホの画面をタップしてシャッターを押すことができません。そこでリモートシャッターを足の指で押して(踏んで)シャッターを押します。
リモートシャッターが使える機種か?
リモートシャッターを使えるスマホカメラはの条件は次の通りです。
・ 音量ボタンで撮影ができる機種
カメラアプリ(自分はプリインストールされているものを使いました。GooglePlayからインストールした他のカメラアプリについてはわかりません。)の設定画面に音量ボタンを押した時の動作の設定があるのでそこを見ればリモートシャッターが使えるかどうかわかると思います。
リモートシャッターを使えるように設定する
自分の購入したリモートシャッターはBluetoothでスマホと接続するタイプでした。
スマホのBluetoothをオンにします。
リモートシャッターの電源を入れると「使用可能なデバイス」としてスマホが検知するのでスマホの設定画面からペア設定していきます。
スマホホーム画面に歯車のアイコン(設定)があるのでそれをタップし、「接続済みのデバイス」をタップすると以下のように使用可能なデバイスとしてリモートシャッターが検出されます。
リモートシャッター名をタップし、ペアを設定していきます。
リモートシャッターの接続が完了したらスマホを開いた本の真上に固定しておくスタンドの作成にかかります。
スマホを固定しておくスタンドの作成
・ 作成手順
スマホを固定しておくスタンドの完成形は以下の画像です。
作成の概要
スマホスタンドの端にあるクリップでスマホを挟む
もう一方の端にあるクリップで机の上に固定した厚めの本を挟む
概要は以上です。
最初ブックエンドの端をスマホスタンドのクリップで挟めばいいと思っていたのですが
やってみると滑ってしまいまうまく挟めませんでした。
なので厚めの本をブックエンドにマスキングテープで固定し、本を挟むようにしたらうまく
いきました。
このスマホスタンド、スマホを非破壊スキャナとして使うためのスタンドとしてはあまり向いてないことがわかりました。
最大の欠点はスマホの位置を適切な場所に調整させる手間がかかることです。
最終的に下の画像のようにして撮影したのですが、御覧の通りフレキシブルアームをS字状にかなり不自然に曲げています。この高さが撮影するのに一番良かったのでこうなってしまったのですが。
スマホ画面の中央に見開き本の中央が来るように調整
スタンドが完成したので本を机の上に広げ、位置の調整をします。スマホ画面の中央に 見開き本の中央が来るように調整したらページをめくっている途中で本が動かないようにするためにマスキングテープで本のカバーを机の天板に固定します。
部屋の照明だけでは暗い場合はデスクスタンドなと使って机の上を明るくした方がきれいな画像を撮影できます。
撮影開始
全てセッティングが整ったら撮影をします。
椅子に座り、見開き本の両端をめくれてこないように両手で押さえます。
足元にはリモートシャッターが置いてあり、足の親指でリモートシャッターのボタンを踏んで 撮影していきます。ページをめくっては足の指でシャッターボタンを踏むの繰り返し。
今回撮影した本はこちら。
実際にやってみての感想
・ 撮影台のセッティングに時間がかかります。撮影自体は20分かからなかった(320pくらいの本)
・ スマホを本の上にせり出す形になるのでバランスが悪くなる。かなりしっかりしたスタンドを 作った方がいいと思います。
・ 1冊スキャンする程度なら今回のやり方でも「OK」。だが、2冊3冊とやるならしっかりした
スタンドを作った方が撮影が楽になって速いと思います。
・ マステが大活躍した。マステは常備。
この記事は以上です。