「ルポ トランプ王国2」を読みました。朝日新聞のアメリカ特派員が現地で一般人に取材し、それをまとめた本です。
トランプ大統領が当選してしまって、アメリカはどうなっているのだろうという素朴な疑問がありました。
この本はトランプ支持者への取材の成果ということだったので面白そうだと思って読んでみました。
さまざまなタイプの支持者
どういう人たちがトランプ氏を支持しているのかに興味がありました。よく新聞で目にする写真は、アメリカのどこかでの集会でトランプ氏が演説していてそれに熱狂している聴衆という構図。
だからトランプ支持者はトランプ氏のツイッターばかりみているような少し視野の狭くなってしまった人が多いのではないかと勝手なイメージを持っていました。
本の中には様々なタイプの支持者が登場します。自分のイメージ通りの人もいました。トランプ氏の言動は好きではないが仕事が増えたから支持を続けるという人もいました。このタイプが多いような気がしました。
トランプ氏を支持しているのだが周りの人の評判を気にしてそれを表には出さないという人もいました。ヒラリー氏が嫌いだから消去法的にトランプ氏に投票したという人もいました。
少しびっくりしたのですががヒラリー氏が結構嫌われていました。
政治や選挙を身近に感じているアメリカ人
是々非々という感じの人が多く、自分のイメージしていたようなトランプ支持者は少数であることもわかりました。全体として日本人よりも、政治や選挙というものを良くも悪くも身近に感じて行動している人が多いと感じました。
日本人は、どうせ投票しても変わらないし、誰がやっても一緒、と政治に全く興味のない人が多いような気がします。
それに比べると、アメリカ人は自分の生活と政治が直結しているイメージで生きている、そういう人が多いのではと思いました。
民主党が庶民の政党ではなくなって、ブルーカラーとかラストベルトで働いていた人たちの支持をえられなくなってトランプ大統領が誕生したということがわかりました。あと、全体としてアメリカ人は自分の意見をしっかり持っている人が多いとの印象が残りました。
この記事は以上です。